劇場版ベルサイユのばらで、一番懸念していたことがありました。
原作・アニメ共に「公爵に殺されたピエール」の描写は映画ではどうなるのか問題です。
結論からいえば、「ピエールは殺されてない!」その代わり「アンドレの左目を失う事にはなった」です。
※本記事におきましては「映画ベルサイユのばら」の内容が一部ネタバレしております。 この記事は鑑賞前にご覧いただくのはお勧めできませんので、鑑賞後に当記事を読むことを激しくお勧めいたします。
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【ベルサイユのばら】劇場版ベルサイユのばらで、パリの子供ピエールが銃殺されずに済んで良かったと安心した件
一番懸念していたピエール坊やが2025年公開バージョンで生き延びることができたのが安堵しました。
「黒い騎士」編を端折ったので、ここにきてピエール坊や騒動により、アンドレの左目を失うことに・・・(どーしてもここで左目をなくす必要はあったのだろうか?とファンとしては思う)
とにかく、ピエール自身、ピエールの母、そばにいたロザリーにとってはアニメ・原作のような非業な死を目の当たりにせずによかったといえます。
原作・アニメ共に公爵に殺されたピエールとは?
本当に可哀そうな子供です。どうか転生していただきたい。
5歳くらいの子が生きるために命をかけて公爵の馬車からお金を盗んだため、打ち殺されるという悲劇的な立場です。
元をたどれば、ルイ16世以前から続く王家の無茶ぶりな財政難でパリ市民に貧困の波が押し寄せ、一番の被害者である子供にたどり着くわけです。
ピエールはまさにこの財政難だったパリの大被害者です。
・パリに住むロザリーの隣人の息子さん(推定年齢5歳くらい)
・ロザリーにパンを分け与えてもらわないといけないほどの貧困
・母親と二人暮らし(貧困すぎるシングルマザー)
・2日間食事がとれず、生きるために公爵の馬車からお金を盗んだ挙句、民衆からお許しを得ようとしたが・・・ピエールが後ろを振り向いた際に笑いながら打ち〇された(非道すぎる!)
しかも子供を打ち殺すという非人道的な行動をしているのにもかかわらず、公爵はその場から逃げ、裁きを受けずにのうのうと暮らすことができています。
なぜ、当時の高等法院は動かないのだろう?と思いましたよ。公爵だから特別扱い?これに対してもオスカルは激怒してました。
当時は子供の命は軽視されていたのでしょうか?
今の時代であれば、確実に極刑です(今のフランスは死刑制度が廃止された)
理不尽すぎる状況にオスカルは公爵に怒りまくり!逆鱗に触れた公爵はオスカルに決闘を申し込みました。
アニメ・原作と共にでは決闘をしました(公爵が不正行為をしようとしましたが、不正を見抜いたオスカルが公爵の手を打ちました!GOODJOB!)
結果的にはアニメでは勝ち、原作ではアントワネット様に止められ、オスカルは謹慎処分を受けました・・・
このような非業な人物こそ、断〇台で裁いてほしいと思います。
もしかしたら、フランス革命後にロベスピエールあたりがピエール銃殺事件を把握しているならば、色々と理由をつけて王党派の大貴族をさばいている可能性もあるかもですね。(原作でも貴族狩りが激しかったので、革命前の貴族狩りでハチャメチャな目に遭っていてもらいたい。)
劇場版ではピエールは亡くならずに済んだ
劇場版では小さなピエールに銃口を向けようものならと、民衆は大激怒していました。
この時期になると自分たちの貧困は貴族のせいだ!金盗まれても文句言うな!相手が子供だったらなおさらだし銃口向けるってどうゆうこと?と大勢の民衆がピエールのために囲んでくれたのが個人的にはほっとしています。
令和の時代で子供が殺されるというショッキングすぎる描写を避けてもらって心から安心しましたが、当時のフランスだと子供であろうがひどい目に遭ったのだろうと考えると心が痛いです。
あの時代は「子どもの権利条約」がなかった時代ですし、原作やアニメを見る限り、小さな子供の待遇は相当ひどかったものです。
実際のフランス革命後のルイ16世の次男であるルイ・シャルルですら後継人に虐待を受けて、その後非業な死を迎えたほどなので、平民であるピエールが公爵の手によって殺められたとしても、とがめられない時代だったのが今の常識からすればありえないです。
劇場の中のオスカルとアンドレは亡くなりましたが、ピエールは亡くならなかったのが唯一の救いです。
ここまでお読みいただき誠にありがとうございます。
原作は令和にはないやや過激な描写は多いけれども、見ごたえはあります!☟
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