とうとう、ドラマ版「瓜を破る」も最終回。
原作派の私からすると最初はどうなるの？設定があれこれと端折られて、原作にいるはずの「人物」もいなく、それぞれが役割を分割してという様子を見ていると、正直最終回までちゃんと見続けられるの？という不安がありました・・・
無事に最終回まで見届けることができました
一番危惧していた「二人の初体験」も丁寧に撮影されているという印象を受けました。
原作派に敬愛をこめて「焼きそば」の画像を
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【ドラマ：瓜を破る】最終回！二人は一線を越えた・・・（破瓜の痛み・・・瓜のお漬物も象徴的でした）
一番大事な二人の告白と初体験のシーンは、原作派から見ても感慨深いものがありました（長瀞デートは？まさかの鍵谷さんの職場で待ち伏せ→告白！鍵谷さんの部屋で初体験じゃないのか？とかは置いておいて・・・）
何よりも人間関係を丁寧に築くという部分を象徴してくれたことで、手抜き感はあまり感じなかったです。
「瓜を破る」初見の方からすれば、最終回に「初体験って遅っ！」と思われますが、原作におきましては、６巻でようやく一線を迎えるわけです。
この作品は「喪失を早くしたいけれども、丁寧に人間関係を重ねたうえで温かい経験がしたい」がテーマなので、最終回で一線を越えるのは断然自然な流れなわけです
二人の初体験のシーンは丁寧だ！（翌朝のごはんが魚肉ソーセージ焼きそばでないのが残念！）
この撮影シーンにおいては演者さんとインティマシーコーディネータさんやそのほか大勢のスタッフさんにより、丁寧な一線を越えたシーンが演出で来たなぁと思いました
（告白の流れは原作とは異なります。まい子の部屋で一線を越えていますが、一線を越えるシーンは美しくもありました）
久住さんにおいては元アイドルですので、どこまでぎりぎりのラインで見せるかどうかで、インティマシーコーディネータさんと入念に打ち合わせを重ねたのでは？と見受けられました。
ただちょっとだけ残念だったのが、翌朝の食事が原作派にはおなじみの「魚肉ソーセージ焼きそば」ではなく「瓜の漬物」という点です。
「瓜の漬物」＝破瓜の痛みを象徴しているものだと思われます。
実際に原作１巻においても、長野県での同窓会の帰りの特急電車あさまの車内で、まい子は乗り合わせたおばあさんから「瓜の漬物」をご馳走になっていました。
この点で考えると、少々無茶で遠回りな展開ですが、「瓜の漬物」と破瓜の痛みの付箋回収ができたのではないかと思いました。
「瓜を破る」と「離婚しない男」との共通点があった！
かなりどっちでもいい情報ですが、今シーズン掛け持ちされている俳優さんが多いとは聞いていました
「瓜を破る」と作家業を引退する鈴木おさむ最後の脚本である「離婚しない男」に、掛け持ちして出演されている俳優さんが２人いました。
一人は鍵谷さん役の佐藤大樹さん。
佐藤さんは「離婚しない男」では金髪の探偵役で出演しており、奥さんに不倫されて苦しむ渉に「不倫の証拠」をつかむアドバイスを提供したり、慰めたりしている役柄でした。
もう一人はなんと！染井さんの娘さんを演じていた磯村アメリさん（なんと７歳！）
瓜を破るでは、染井さんの回を中心に出演され、最終回では染井さん一家と食事をとっている姿が映されました（アメリさん後ろ姿でしたが💦）
「離婚しない男」では、主人公：渉の一人娘として好演していました。
佐藤さんとアメリさんはがっつりと共演していましたが（最終回はなんと佐藤さんがアメリさんを訳あって誘拐する・・・鍵谷さんが染井娘を誘拐とかちょっとバグりますｗ）
佐藤さんとアメリさんは「瓜を破る」では接点がありませんでした。
掛け持ちってよくある話なんだぁと思いましたよ（子役においては他の子にもチャンスやれよと思いましたが）
まぁ意味はないですが、ちょっとした気が付いた「掛け持ちネタ」でした！
最後に（原作派としてのいち意見）
原作派をこの上なく愛しているものとして、この実写ドラマは「ちょっと無理したんじゃないかな」「登場人物減らしてまで無理して決行する必要ある？」「ロケ地とかも原作に対して配慮がない」とか勝手に思っていました。
少なくともドラマにおいては、満足している原作派は少ないかもしれません（あくまで独自の意見です）
でもこのドラマを見て、原作を見てみたい！と思った人が一人でもいてくれると凄く嬉しいです。
原作は間違いなく、貴方が思う瓜を破るの世界を満たしてくれ、登場人物全員に愛を持つことができ、原作者に対して敬愛を抱くかもしれません。
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