「無料動物園」といえば、私が知っているのはウォンバットがいる「五月山動物園」しか知りませんでしたが、山形県にある河北町児童動物園もあります!
年老いた鹿、飛べない鳥、たぬき、おさるさん、孔雀などが飼育されている「出入り自由な24時間無料の動物園」が今回の舞台です。
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【ドキュメント72時間】山形 小さな動物園で(河北町児童動物園にいる療養中の動物を愛でる人生とは…)
出入り自由すぎる動物園なんて初めて聞いたと思ったけど、河北町が「けがをした動物たちを保護し療養する施設(しかも72年前から運営!!!)」として運営しているのが今回の舞台である「河北町児童動物園」です!
(動物愛護が素晴らしい自治体である)
ここは保護だけではなく、野生へ帰す訓練をしている様子も見ることができました。
(片目がない野鳥を放鳥する訓練)
30種類以上の動物が保護されている動物園で、お子様がいらっしゃる地元民は絶対に行きたい!と思いました。
※野生動物の保護はするけれども、ペットの保護はしない方針だそうです。
地元の人の生活が融合する動物園
学校帰りに立ち寄る児童(転校したばかりで個々の動物園が拠り所になっているのだろうなぁと)、友達と待ち合わせをして遊ぶ場所、がん専門の看護師さんは仕事帰りに動物と戯れるだけでホッとできる場所、自分が園児から中三まで通い道として利用している72歳のムッシュ、夜の動物園でデートをする男女の姿も!地元民の生活の一部や憩いの場としてこの動物園が機能していることがよくわかりました。
動物を愛でることで「地域全体」で優しくなれる構図が何ともいいと心から感じましたね・・・
療養中の動物と自分を重ねてみる
81歳の女性は毎日のように訪れて動物に友達のように話しかけている様子がかなり気になりました。
実際に女性は苦労を重ねた人生を送っていたそうで…
生まれは河北町ですが、15歳の時に北陸地方へ集団就職!そして6畳の部屋で6人で生活!そこで知り合った夫と結婚したことで相当なご苦労をされていたという…
仕事をしない旦那だったので、一日中掛け持ちで働いて娘2人を東京の大学まで進学させたという…今は一人故郷である河北町で暮らしてるという。
一匹しかいないメス鹿に、オスはわがままだからとか、いじめられたんだなぁと話しかける様子をみるとご自身の人生を重ねているのかなと思ったりしました…
今は誰にも縛られない一人暮らしをしている…このまま本当に幸せでいてほしいと思いました。
また自動車部品を作る工場で勤める男性は、サルを眺めながら、離婚した際に引き取った娘さんについて語っていました
この場所へ足を向く理由としては、柵だらけの世の中から少し解放されたような気がする…
私を含め40歳を過ぎると、常に多かれ少なかれの悩みを抱えて人生を歩いています。
そんな時に、少しの間でいいので、動物にそっと寄り添い心穏やかに整えていけたらと感じました。
この動物園だけはどうかずっと継続してほしいと強く願いました…
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