ヒトコマコウサツ

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漫画「すーちゃん」に出てくるグサっとくるセリフな件

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こんにちは!漫画大好き主婦・みつきです!
突然ですが、「すーちゃん」という漫画ご存じでしょうか?
40歳独身・貯金200万円(30代半ば時点)・職業は保育園調理師(以前はカフェの雇われ店長さん)のすーちゃんが、40歳を過ぎたあたりに色々と考え、そしてすーちゃんを取り巻く友達や保育園の職員さん、そしてかつて恋した本屋さんとの色々が4コマ漫画で描かれています。彼是5冊目です!

すーちゃんシリーズを全部読んでいて、色々なセリフがすっと胸に入ることもあれば、心にしこりが残るような考えさせられるセリフもあったりで、読むたびに「うーん」と考えさせられます。
子供がいない独身の方向けだと思われますが、20代以上の全ての世代がしっくりとくる作品です。
ちなみに2013年に柴咲コウさん主演で映画化もされていて、映画も見ましたけど中々ぐっとくる作品でした。個人的にはさわ子さん役の寺島しのぶさんの演技に引き込まれましたね!

2年前ほどに販売された「わたしを支えるもの すーちゃんの人生」を読んでいると、数年後の自分の姿がなんとなくですが重なります。重なるだけではなく、既婚者から見た40代、独身から見た40代・・それぞれの考え方があります。
読み進めていくうちに、さわ子さんのセリフの中に「夫の給料あるのはいいな」というセリフです。
話を前後すると、45歳独身・さわ子さんの高齢の母親が入院することになり、入院の付き添いをするため早退をしました。早退をしたにもかかわらず同僚は気遣ってくれたのですが、さわ子さんは親の介護で退職した既婚の先輩を思い出し、ふと、このセリフが出ました。

つまり、さわ子さんは独身で自分で稼いで大なり小なり高齢の母を支えているわけです。金銭的にも精神的にも辛いかもしれないですが、既婚者は「夫」というセーフティーネットがあるおかげで、介護や看病などに専念できます。
退職した既婚先輩の夫はおそらく50代で割と高収入かもしれない、と考えると複雑な感情になるわけです。
お金だけではなく、弱音や辛さを旦那さんに吐いて、気持ちをシェアできるという点もありますね。

「夫の給料あるのはいいな」・・さわ子さん、ごめんなさい。といったほうがいいのか、それを言うと、さわ子さんに失礼になってしまいそうな。でも私にはその生き方しかないといったほうがいいのか。
さわ子さんのように社会で働いているわけでもないという後ろめたさがグサっときたのかな。


専業主婦になって早10年以上。結婚してから外で誰かに指示されて働いたことがない私。
かたや、さわ子さんは外食チェーンの本社勤務という設定。
さわ子さんが入社してからしばらくは店舗勤務で、そこですーちゃんとマイコさんと出会い、本社へ移動。勤続22年。外食産業で勤続22年は本当にすごいです。(外食産業は離職率が超がつくほど高い)
ブラック産業である外食産業で22年も頑張りぬいてきたのですから、さわ子さんすごいですよ!
働く中で、店舗時代はお客から先輩や上司から嫌味の毎日、社員の立場なのでバイトとの間に挟まれることもあったと思います。本社移動になったときは同僚にも嫌味の1つも言われたかもしれない。お客や会社関係から「結婚は?出産は?」とセクハラを沢山受けたかもしれない・・

このセリフにグサっと来るかもしれないですが、さわ子さんのバックグラウンドを考えると思わずぽろっと出るかもなぁと思いました。(さわ子さんにも一応彼氏的な人がいたのですが、彼氏のご両親が孫が欲しいから、さわ子さんに妊娠ができる証明書を提出するように彼氏から言われたことで冷めて別れましたとさ)


ホント、すーちゃんシリーズは考えさせられることばかりです。作者の益田ミリ先生の女性が思う複雑な感情を描くのはマジですごいです。
あと、すーちゃんは本屋さんと中華に行かなくて大正解だったと思います。
いつか、年をもう少し重ねたすーちゃん、さわ子さん、マイコさんに会いたいものです。