ヒトコマコウサツ

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【益田ミリ】ヒトミさんの恋(感想記事)恋というものは罰なのか? ※若干ネタバレあるので未読の方は注意!

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以前から、「沢村さん家のこんな毎日」「沢村さん家のこんな毎日(久しぶりの旅行と日々のごはん)」「沢村さん家はもう犬を飼わない」「沢村さん家の久しぶりの旅行」を読ませていただきました。

 

 

40歳のヒトミさん、70歳のお父さん、69歳のお母さんと一家三人暮らし。

イマドキ40歳過ぎて実家暮らしなんて「40超えて子供部屋おばさんかよ!」と言いたいお気持ちはわかりますが・・・・・(私の周辺でも少数派だが現存している)

 

今テーマは「え!!ヒトミさんいつの間に恋愛していたの?しかもバツイチに揺れ、26歳の男性社員に揺れ~って両手に花状態じゃん!40歳でも恋愛ができるってちょっと希望溢れるんじゃない???羨ましいよ!!」と思いました。

 

あのほのぼのとした老親との日常と後輩男子との恋愛での場面の切り替えが凄くリアルだった・・・

私が学生時代に体感した「あの感覚と一緒・・」

彼の前に見せる「恋愛しているときの顔」、両親の前で見せる「子供のころと同じような無邪気な娘ちゃんの顔(おっかあさあん!みたいな)」

「顔」の切り替えをするときって「玄関ドア」を開けたときですよね!!

コレは恋する女性にとって共感できますね・・結婚前の私もそうでしたよ・・・

 

(※ネタバレにはかなり注意してますが、若干ネタバレあるので未読の方は注意!)

40歳の恋は辛いのか甘いのか・・・どっちだ!!!

 

 

 

 

 

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【益田ミリ】ヒトミさんの恋(感想記事)

40歳といえば、もう恋愛なんてできないんじゃないかと思ったのですが、ヒトミさんの恋を読んでいると「片思いの恋愛・付き合っている最中の恋愛・失恋」を40代にして一気に味わえるっていい人生経験だなと思いました。

 

たとえ結末がどうであれ、40歳で恋愛経験ができたと思って極楽へ行けるのですから、恋愛というのは何事にも代えられない人生の最高の体験ですなぁとしみじみと思いました。

 

どんな結末であっても「恋っていいですね!」→水野晴朗かよ!

40歳あるあるで共感できる点

ヒトミさんと同年代なので、「わかるわー!」と思う点が何個もありました

既婚未婚関わらず、共通点をあげていきます!

 

・若いころにはなかった髪の毛の老化

・若いころよりも、目が小さくなった、くすみがでてきた

・老親を見たときの切なさ(毎日一緒に過ごしていても、両親の老いはつらい)

・素敵!と思うファッションでも、それは10年前の自分が似合うファッション


・老いていくことに対して「むなさし」を覚える

 

既婚未婚で共通することは、似合うと思っていたファッションがもう似合わなく、それが似合うのは10年前の自分であること(コレ結構切ないですよね・・・体系も顔つきも10年前とは変わってきてますからね)

 

40歳といえば、あと20年で自分の親と同い年になり「たった20年でこうなるのか・・・」と思いながら生きるのかと思うと少し辛かったり、反面両親が60歳を過ぎても楽しく生きている様子だと希望が持てたりとか、感情的・身体的に色々忙しくなる時期でもあります。

 

40歳過ぎて実家暮らしという羨ましさ

一番羨ましいのは、どんな時でも女友達3人と一緒に食事したりカラオケに行けたり、土曜日の昼前まで睡眠をとれること(独身の特権だな!)、帰宅すると両親が揃っていること、思い切って新型アイフォンに変えて、誰にも気を遣わずにケーキを選べる事。

(新型のアイフォンの切り替えは専業主婦にとっては贅沢なんです)

 

そして独身=フリーなのでバツイチや年下と恋愛できる権利があること
(既婚者だと不倫になる・・・)

 

既婚者の私からすれば「まさに隣の芝生は青い状態」ですが、40歳過ぎても「恋ができる」という希望を持っていいことを教えてくれたように感じました。

 

真壁君と岡君どっちと付き合う?

二股行っちゃう?と思っちゃいましたw

実際に昔好きだった人に言い寄られるのはすごくいい気分になりますよね!温泉に誘われたら「行く!!!」ってなりません?(真壁君との交際中であっても)

岡君と温泉旅行を楽しみながら、若々しい真壁君と朝まで過ごすのもアリ?かなと思ったり、40代でこんな恋愛の大チャンスが来ているんだから思い切って2度楽しむのもアリかなと思いましたね。

 

もう大人だし、二股していることは双方に黙っておいたらいいだけの話だし(何を言っているんだ・・・あくまでも妄想です)

 

でーもよく考えたら、岡君はやっぱり付き合わなくてよかったかもと思った。

「誰でもいいんだな」「もしかして男女仲が原因でバツイチになったの?」と勘繰りました・・・(もうあの3人で飲むことはないだろうなぁ・・・恋愛っぽいじゃなくて不倫ぽいでもなく、軽率な行動が家庭崩壊を招くんだよね・・・)

 

真壁君と岡君・・どっちも現実的ではないけれども「人生の思い出」を作る恋だったら真壁君だよね。岡君事態に地雷はないけども、後々面倒になりそう

 

運命の男=空港のレーンの荷物取りという発想

「は!」と思ったのが、女子会のシーンで友人が空港のレーンの荷物を待っているときに誰かに荷物を取られる=男を他の女にとられるor自分の運命の男を逃してしまう・・次にまたその運命の男は現れるのか・・・・

 

コレって昔読んだ「東京タラレバ女」で回転ずしで流れて来る素敵な男はさっさと他の女が食べて、もう二度と同じレーンには戻ってこないという表現に似ていると思いました。

 

実社会においても大学時代はそんなにいい男に見えなくても、私にはもっといい男が巡ってくるはず!と思って、その男をレーンに流した状態にしたら・・他の女に取られて、結局自分は適齢期になってもいい男と巡り合えず、適齢期すぎて「回転ずしや空港の荷物で例えたら、訳アリの男」しか流れてこないか、万に一つ「裏メニュー的ないい男」が現れるかもしれない・・・

つまりタイミングは逃すな!捕まえろ!という意味ですね。(グサっときますね)

やっぱり14歳年下と付き合うのは引け目を感じるのかな・・・

40歳と26歳の14歳差は、女性からすればやはり引け目を感じる。(しかも全員に内緒・・内緒の恋って萌えるよね!社内向けの顔とデートの時の顔に分けられるのはもはやエンターテイメント!)

 

いつか終わりが分かる恋愛なのかなと少し切なくなりました。

 

ヒトミさんが同年代のバツイチ岡君ではなく、26歳の真壁君と付き合ったのも最初から失恋のよさを体験したいわけではなく、自分の気持ちに正直になったのかなと思ったりした。

 

真壁君と若々しいデートを重ねながらも、いつか見えてくる「失恋」に若干覚悟する出来事が、「引越し」「不動産屋さんの辛い対応」「3年の転勤」。

 

ヒトミさんに思いきりがあれば、真壁君と交際は継続できたのかもと思ったり、実家を離れて真壁君と生活を共にするという覚悟が少し足りなかったのかなと思ったり、それ以上に今まで積み上げてきたものを1つの交際で崩されるのではという恐怖心が勝ったのか。

 

もっと大きな覚悟が社内で待ってます・・・今後の真壁君の恋愛や結婚の情報が耳に入ることです。ヒトミさんは「おめでとう!」と言えるかもしれないけれども、泣くだろうなぁ・・あの2人に交際していた事実は言えないだろうな・・一人で悲しむんだろうな・・

40歳の恋というのは甘いではなく酸いのほうが大きいと思う。

もしも、ヒトミさんが男性だったら、女真壁と結婚はできていたと思う。

女性が年上というだけでこんなに引け目感じて罰を感じるのはきつすぎる

 

だったらなりふり構わず真壁君のもとへ!と思うけれども、若い時のよう恋の勢いはもうない・・・

様々な考えがあるけれども、何かを捨ててあなたのもとへという考えは古いかもしれないけど、真壁君との関係が終ったことでヒトミさんは実家・いつもつるんでいる女友達・仕事は今まで通りの状態。それはそれでいいけどね(答えがでない)

 

ヒトミさんとしては長年実家で老親と暮らしていると「寝たきり」のことなども考えると大事にする方はどっち?となるのは自然な流れなのかなと(真壁君<家族愛)

 

最後に

「沢村さん家」シリーズ内でヒトミさんがお一人様で沖縄旅行へ旅立ったのがありましたけど・・・あれは恋の後始末の旅かな?と勘繰ってしまいました(先生、違っていたらすみません)

 

この作品を通じて恋愛したい!というよりも、むしろ老親を大事にしたいという気持ちが強くなった作品でした。

今まで長年一緒に暮らしてた老親が少しでも楽しく快適に生きてほしいと思うのは当然のことだし、一緒に百貨店でお買い物や食事をしたりとか「老親が元気な今」しかできないんだなと思った・・・

年下の恋愛、昔好きだった男からのアプローチ、老親との穏やかな毎日・・・どれもかもかけがえのない好好日和だなと何度も読み返して感じました。

 

 

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