1970年に公開されたイタリア映画「ひまわり」はご存じでしょうか?
52年前の映画ですが、今でも十分感傷に浸ることができる映画でしたよ。
西側諸国(イタリア)が製作する映画のロケ地がソ連(ロケ地は今のウクライナの南部へルソン州)で実行したという話題満載の大スケールで描かれております。
冷戦時にソ連が西側諸国の映画スタッフを招き入れるって本当にありえないことですからね。
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映画:「ひまわり」の感想
ざっとした内容
ネタバレ含めの内容ですが、イタリア人夫婦のジョバンナとアントニオが戦争によって引き裂かれ、夫の帰りを信じる妻がかつて戦地であったソ連へ向かいます。
なんだかんだあって、ソ連で夫の手がかりをつかんだ妻は、
なんとソ連で「新しい家庭」を持っていることを知り、さらに小さな娘まで設けているではないですか!と大ショックを受け、駅で夫と「秒」の再会をし、電車に飛び乗り、イタリアへ傷だらけの帰国。
夫をソ連妻に奪われた妻は、イタリアで男と遊びまくり、そしてソ連に残った夫もイタリアに残した妻を思い出し、ソ連妻に目もくれなくなりました(綺麗な新居へ引っ越しをしたのに「もう私を愛していないの?」と言われる。マジきっつ!)
それからなんだかんだあり、イタリアへ帰国した夫は妻と再会!
夫はすべてを捨てて妻とやり直そうといちゃつき始めましたが・・・部屋の奥からおんぎゃあおんぎゃあ!と泣き声が聞こえ、妻にも「子供」がいることがわかりました。
それから双方はもうやり直すことができないと察知し、「駅」で再びソ連へ出生したときと同じく、ソ連へ「帰国」する夫を見送りましたとさ・・・
ざっとした内容だけで戦争で夫婦が引き裂かれ、挙句他人同士になるなんてことは、イタリアでもあったのですね。日本だと残留孤児とかシベリア抑留などもありますが、遠く離れた外国でも似たような「引き裂かれ」があったんですね・・・
ソ連での戦闘シーンもリアルでした。
雪国での戦闘は身も心も凍る厳しいものだとわかります。手が動かない、体が動かない、なんでこんなところにいるんだろうと思っている所に自分の命を助けてくれたソ連妻に恩を感じるというか、恩に近い愛情があったのかもしれません。
昔と今をつないでいる「ひまわり畑」
タイトルは「ひまわり」なのですが、この映画非常に駅のシーンが多いです。
夫をソ連の激戦区へ見送りに行くシーンも「駅」
ソ連で夫と久々の再会を果たすのも「駅」
再会した夫婦だけど結局離れることとなり、夫と最後の別れをするのも「駅」
タイトル「駅」で良くないですか?と言いたいところですが「ひまわり」に関しては、劇中でこのひまわり畑の下にイタリア人・ソ連人の兵士の遺体がたくさんいるとソ連の案内人が言うセリフが凄く印象的でした。
もちろんひまわり畑の下には兵士だけではなく女・子供など戦争の犠牲になった人すべてが埋葬されています。しかも今のウクライナで・・・
皮肉にもひまわり畑の舞台となっているのが、今のウクライナ南部・へルソン州です。
ここの地区は巨大な港オデッサとロシアが2014年から支配しているクリミア半島が隣接する地区です。言うまでもなく今のロシアによるウクライナ侵攻で大きな被害を受けている地区です。
戦争が無事に終わっても街は破壊されつくされ、人々は亡くなり、平和の象徴としてひまわり畑が作られるのでしょうか・・分かりませんが、とにかく一日でも早く終わってほしいです。
この映画の突っ込みどころ
戦争の悲劇を描いているわけですが、この映画ある意味突っ込みどころもしっかりあります。
✔若い役どころという設定のソフィアローレンの髪型が完全にまる子のお母さんみたいなオバチャンパーマ!
(当時のイタリアでは流行っていたんでしょうかね?)
✔イタリア人の食事がでっかいパンをちぎって、おかずは卵を20個以上使うオムレツ・・赤ワインドボドボ・・
(グルメだと思っていましたが意外とおおざっぱ!卵20個は多いよ!)
✔ソ連の食卓、質素・・・(青リンゴとゆで卵と、あとなんか果物とか野菜そのまま)
✔ソ連女性の頭には必ずスカーフが巻かれている。流行りですかね?
(高齢者においてはかなりの確率)
✔ソ連妻の娘4歳くらいかな?が手を汚しただけなのにあんなに怒られるって・・きつ!
(おそらくイタリアから本妻が来たことで物凄く動揺したのでしょう・・・)
✔せっかく久々に妻にプレゼントするんだからケチるな!
(夫がソ連の毛皮をプレゼントするよと出征時に約束しました。その約束を思い出し一人で、ソ連の百貨店っぽいところで毛皮を買うのですが、予算オーバーだったのか安いのはないか店員さんに聞いていた)
✔人形を連れた女性はただアントニオと「したかっただけ」?
(脱いでベッドで待機していたのに・・何とも哀れです。あのシーンいる?)
✔アントニアジュニアの父親は・・ジョバンナが遊んでいた男の誰かかしら・・??
(聖アントニオから名付けたと言っているので「神の子」としときましょう!)
イタリア映画の金字塔と呼ばれている作品ですので、本当にこの機会に鑑賞しておいてよかったです。
この日本で暮らしているとよほどのことがない限り家族がバラバラになることはないですが、戦争が勃発し、一つ海を越えると「ひまわり」のようによほどのことが発生し、それによって家族や恋人たちが引き裂かれています。
つまり戦争は人を殺め、人と人とのつながりを引き裂く、無意味な行為であることを早くロシアのお偉いさんには気が付いてほしい所です。
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