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【益田ミリ】きみの隣りで(週末、森での続編:早川さんが歯医者さんと結婚!?小学生の息子さんがいる!?)

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実は益田ミリさんの作品も物凄く好きです。

今回ご紹介するのは「きみの隣で」です。

あの「週末、森で」の続編にあたる作品なので、「きみの隣で」を読むと、

早川さん・まゆみちゃん・せっちゃんのその後が分かります。

 

 

 
 
あらすじとしては、30代独身の翻訳家の早川さんが当選した「自動車」の駐車場代を浮かすために、「森」に近い駅近いの家で暮らし始め、畑仕事もしないスローライフを送る日々です。
早川さんのお友達・まゆみちゃん・せっちゃんが東京で疲れ切った身心をいやしに森へ「週末だけ」やってくるという30代~40代という非常にセンチメンタルな心情に突き刺さるお話になります。
 
 

 
※以下ネタバレが少々含まれておりますので、未読の方はご注意くださいませ
 

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【益田ミリ】きみの隣で(ちょいと辛口な感想)

え?歯医者さんと結婚?

正直「え?歯医者さんと結婚する必要ある?」となりました。

いち読者のわがままかもしれないですが、都会のお取り寄せを楽しみにしている森で暮らしている早川さんは、なんだか勝手に独身を貫き通すんじゃないか?

万が一、ご結婚されたとしても「森」に関わる人物かつ素朴な人物であってほしいとさえ思っていました

 

それが東京で働く歯医者さんかぁと思うとちょっと落胆?拍子抜け?

 

まゆみちゃんやせっちゃんが都内に住んでいない早川が歯医者さんと結婚するなんて!と納得のいかない様子を示していましたが、それはまゆみちゃんやせっちゃんだけではなく、日々歯医者さんと結婚したいと思っている歯医者さんや医者を狙っているギャラ飲みで生計を立てている港区女子も叫びまくる事案です。

 

木こりと結婚しろ!とはいいませんが、早川さんは栗(拾った栗で甘露煮を作ったのはせっちゃんママ!早川作れよ!と思いました)をきっかけに、どのように歯医者を落としたのかを「ロハスな早川が教える恋愛結婚HOWTO本」を出版していただくと売れると思います

 

早川さんは夫婦別姓なのかな?

早川さんと歯医者さんの間に、なんと小学生になる息子さんがおり、その子は先生から「早川君」と呼ばれています。

 

益田ミリの世界で「普通」という言葉を使うのは少しどうかな?と思いましたが、やっぱ普通は「お父さんの姓」を名乗りますよね?

 

もしかして早川さんって夫婦別姓?選択制夫婦別姓を採用しているのかな?

早川さんはどこか普通にとらわれるのが苦手な感じがしますので、歯医者さんと結婚?事実婚?はしているけれども、「早川」という名前を大事にし、早川さんはご自身の姓と血を分けた息子さんと共有したかったのかな?と考えました。

まゆみちゃんとせっちゃんの近況

さぁ気になるまゆみちゃんとせっちゃんの近況も気になりますよね?

まゆみちゃんはスピード離婚をされた模様で、せっちゃんは旅行会社の店長さんになりました。

ふたりとも結婚・離婚、昇進という形で人生という花を咲かせ、実を残していくのかわからないけれども、数年に一度花を咲かせて人生を模索していくのではないかなと感じました。

 

ちなみにまゆみちゃんがよく出向くスーパー、よく出向く時間帯には「すーちゃん」も出没しています。

※益田ワールドを読んでいると、各キャラクターがクロスオーバーしております

 

 

30歳の太郎君の担任には共感!(子離れできない母親)

一番共感できたのが太郎君の臨時担任の高木先生(30歳バツイチ)です。

 

彼女は一応バツイチですが、30歳で臨時教員ですので、新卒のころは正規採用だったのか、結婚して退職し、そしてバツイチになったことで人生やり直すために臨時教員としてリスタートをしているのかわかりません。

 

とにかく彼女の母親が、娘依存症なのが困りますね(娘のためにお見合いの話を持ってくるわ、高木先生の姉夫婦が一家で海外赴任したのも気に入らない。とにかく母である自分を大事にしてほしい感がでている困った老母です)

 

老母は森にある「ハイツ」でせっせと娘のために夕飯をこしらえながらも、「おみあい」「異性との食事」を知人に頼んでセッティングしてもらったりと、頭の中では結婚=女の幸せだと信じない・・・

 

でも最後にカラスエンドウの種のように自分から老母から突き放したというか離れていったのはお見事でした(きっかけは森の散歩でよく出くわす女性=早川さん=太郎君のお母さんなんですけどね!)

 

 

一人で海外旅行は一切共感できない・・・

ただ1つだけ早川さんに共感できないことがあった・・・

年に一度だけ家族を置いて「一人海外旅行」へ出かけることです。

 

子供や夫のことを気にせずに悠々自適に海外旅行へ出かけることができるのはすごく羨ましい反面、正直妬ましい。

 

お土産が「トルコの空気」ってメルカリで販売している「2020年の空気」を販売するようなものです。

良い意味で早川さんは子供を生きがいとしていないから、子供や夫のことを気にせずに一人海外旅行へ出かけることができるのかな?と思ったり、また「今しかできない」からあえて一人でトルコへ出向いて思う存分郷土料理や教会でのコンサートを楽しむのかな?とさえ思いました。

 

日々家事育児パートなどで忙殺されている主婦からすると「ひとりで海外旅行なんて羨ましい通り越して妬ましいわ!」となるのが正直な感想です。

来年は家族と一緒に海外旅行へ行こうと提案した早川さんですが、歯医者夫は「お取り寄せを控えたら良いのに」と読者一同ごもっともな内心を覗かせてくれたのがせめてもの救いでした。

 

森ですごしているのに、東京の贅沢品を食べながら、スローライフのような生活を送る彼女。

前回の作品では、森に関する知識などを「ほうほう!」と頭に入りましたが、

今回は彼女に関するおかしな?情報が過多だったのか森に関する知識が「カラスエンドウは自分で飛んでいく」ことくらいしかないです。

 

別に早川さんに自給自足のロハスをしろ、木こりと結婚しろ!と願う訳ではなく、なんとなく今回のモヤモヤ感のほうが大きくて、それについていく夫や子供、せっちゃんやまゆみちゃんはある意味ですごいなぁと思います(私だったら少し呆れるかも)

 

 

どれだけ読者の私が論破したところで、早川さんが出てきたらうまいこと自分の良い方向へ論破されそうですけどねw

 

 

 

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