昔から「紀伊山地」を地図で見る限り、同じ近畿圏に住む人間からすると「人住んでいるの?」「学校あるの?生活できるの?」「限界集落では?水道とかある?」という想像しかできない・・・でもこうして72時間で取り上げてくれるなら見るしかない!
(住んでいる人には大変申し訳ないが・・・)

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【ドキュメント72時間】紀伊山地 この道を行けば(そこの場所に住む理由がある)
三重県尾鷲市から和歌山県にある日高港をつないでいる国道425号線。
国道と聞くと「ちゃんと整備されている最低でも二車線はある道」というイメージがありますが、今回の舞台である「紀伊山地」は始点の尾鷲市からものの5分で「一車線」になります。
(トンネルですら一車線なので、譲り合いの精神は必須である→事故起こりそうだなと思うのが個人的な感想)
そこからはひたすら山道山道が続くわけです。
そして人と出会うけれども、高齢者や貸しボート業者の方、山道を清掃する林業者などでした。
近畿圏の人間ですら、知らなかった未知なる「紀伊山地」
なぜそこに人はいるのだろうか?と本当に疑問に感じました。
そこにいるには色々な理由がありました。
ある男性は、便利な東京で済んでいたけれども体調が悪くなり、十津川へ移住したら体が良くなった(カレーと唐揚げを提供するお食事処では、東京のように夜も営業して!と言う圧がないのがいいらしい)
また大阪から親の介護のために帰ってきた年配の男性は、看取ってからもずっと暮らしているという、娯楽も何もないけれども生まれ故郷の方が安心するのだろうね。
そして週に3日営業している山の中のパン屋さんは、アンパンに使うヨモギは地元産、小麦粉に至っては自分で小麦の種をまいて収穫するという都会のパン屋さんもびっくり!のこだわりぶりです!(秘境グルメですよ!!)
十津川の期待の星
一番気になったのが、期待の星と言われている19歳の男性。(仕事は御父さんと一緒にお仕事)
美味しそうにいつものたこ焼きを食べながら、周りから期待の星と声をかけられているのを見ると、村から出て行ってほしくないんだな・・・という「見えすぎている期待と選択できない将来」が見え隠れしているなと感じたのは私だけかな?
いいんですよ!この男性が好きでこの村で過ごしているのでしたら全然!
ついでにいえば、この19歳の男性のお父さんは国道を清掃するお仕事をされていました。この男性はこの村に住んでいると高校卒業したら村を出る~とか婚活がめちゃくちゃ大変とか仰っていました。(確かにこの村で若い女性と出会えるというのはあるのか?難しいだろうな・・)
またこの男性が担っている清掃の仕事は、村のインフラを支えているといっても過言ではないです。めちゃくちゃ重要な仕事です。
将来は、今のお仕事をしつつお箸工場を息子さんと二人でするのかな?と思うと都会で時間に追われながら生活するよりかは精神的にゆったりとできそうだなと。
めはり寿司をご馳走してくれたお母さんのご長男さんの話
一番、この村で生活をするのは「色々な覚悟」を背負わないといけないと思ったのが、終盤で「名物・めはり寿司」をご馳走してくれた78歳のお母さんの話でした。
どうやら息子さんを30代にして脳腫瘍で亡くしたそうな・・・
自動車で職場へ向かう途中に倒れてしまい、3時間かけて病院まで行ったそう(10年以以上前はまだ道の状態も良くなかったそう)
もしも道がしっかりと整備されているエリアで倒れたら、どれだけ早く病院へ行けるのだろうとか、ここが都会の真ん中だったら30分足らずでもう医者に診てもらえるなど色々なことが考えてしまった・・・
こんなことを言っては大変失礼かもしれないが、ほぼ限界集落で暮らすというのは「万が一の際の覚悟」の上で暮らしているのだなと。
のほほんと自給自足を楽しんでいるわけではなく、自分が病に倒れたとき、緊急を要するときなど「無理かもしれない」と心の憶測に刻みながら日々を過ごしているのかなとさえ感じた・・・
ご夫婦の喧嘩しないで仲良くというのも凄く響きました。
便利な都会暮らしで日々喧嘩をするよりも、紀伊山地で「静かな覚悟」をもって自然と共に過ごす人たちをいることを忘れてはならないですね。
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