凄い漫画見つけてしもた
また新しい少女漫画?あんさんはほんま少女漫画すっきやなぁ~
満州アヘンスクワッド!!
タイトルからしてやばすぎ!!絶対本ブログでは紹介が不可能やん
(アドセンスのポリシーにがっつり反するで・・)
私昔から、満州や清朝最後の皇帝溥儀やその周辺の人物について調べるのが趣味で・・(これ言うと絶対に引かれるので誰にも言わない)
今回読みたいと思った動機が、満州のアヘン事情です(私が頑として薬物大反対派の人間です)当時の満州はかいわい国家と呼ばれるウソの国家が故、中国人・現地へ渡った日本人・ソ連人が人生を翻弄されまくった時代でもあります。
実際に、満州の皇帝に位置付けられた溥儀とその奥様の婉容皇后も人生無茶苦茶になりましたね。
漫画の冒頭にもありましたが、婉容皇后は本当にかわいそうな皇后で(日本でいえば雅子様クラスなのにね)溥儀からは相手にされないわ、不倫でできた赤ちゃんはボイラー室送りになるわ、数々の悲劇から目を反らすためにアヘンを吸い、最後はアヘンによって廃人になりお亡くなりになったという・・
満州国とアヘンは凄く密接な関係があるのは知っていたけど教科書でそこまでは知れない
読むのに相当覚悟はいるけれども、(人も沢山亡くなるし、描写も本気でエグイ)
けど平和な時代に読んでほしい作品やな!これは歴史書や!
ようやく作品の話に移れそうですが、ここに出てくる人は全員悪人です。(アウトレイジよりエグイです)
純正の最高級アヘンを作る勇、実在していた中国の闇組織・チンパオの娘・リンファ、瞬間記憶能力が凄い売人のリン、
この人たちに手を貸すモンゴル人バータル(唯一まともな人かも)、ソ連人の逃がし屋のキリルがあの手この手で満州各地で事件を起こしながら、アヘンを売りさばいて巨額の利益を獲得するという話です。
勇一家に関しては、いまのコロナ禍を彷彿させるシーンがありました。
勇ママがペストに感染して隔離されて、亡くなり(ペストの高額な薬代を稼ぐためにアヘンを作ったのがきっかけで、麗華とも知り合いました)、ペスト菌を散らさないために直ぐに火葬というのもコロナ禍と一緒です。歴史は繰り返されるのでしょうか。
アヘンを売りさばくって今の時代でしたら完全OUTですが、満州国という翻弄された時代であれば「生きていくために」アヘンを製造し販売をするのは自然のなりゆきで、また翻弄された時代から目をそらすためにアヘンで気持ちよくなり現実から目をそらす。
悪い意味で需要と供給が一致しているので、ここで一攫千金という考えもありえます。
当時だと真面目に軍や国のために働いているだけでは生き抜けないので、がっつり違反行為を繰り返さないと生き抜けないのです。
満州関連の作品見ているとアヘン窟ってよく出てくるよ?
そういや、映画「赤い月」に出ていた伊勢谷裕介もがっつりアヘン窟におったなぁ。
アヘンはアカンけどきっつい現実から目をそらしたいわな
また話反れましたが、ヒロインの麗華は確実に悪人ですが、どこか憎めないというか「麗華様!」とひれ伏してしまいそうなほどカリスマ性が高いお方です。
徹底的な計画性をもって行動をし、チンパオやロシアンマフィアなどの強敵にも立ち向かっていくとこが凄いです。
この作品を読んでいると、昨日の味方は明日の敵という見解があります。
同じ軍にいた陣内さんには殺されそうになるわ、麗華に至っては実父が敵になり追い回され、キリルに至っては同胞から命を狙われる・・
もう何を誰を信じていいのかわからない、この先に何があるかわからないけどアヘンを製造し売りさばいて未来を切り開いていくというところでしょうか。
余談ですが、この作品では、李香蘭のモデルとされる李 姚莉が出てきます。李香蘭同様、日本人でありながら中国人女優として活躍するところ、紆余曲折を経て船で帰国するところも同じです。
作品はまだまだ続いているので、今後はもしかしたら麗華様御一行は清朝最後の皇帝に近づくんじゃないかと妄想したり、日中戦争や国共戦争、八路軍などにも巻き込まれていくんじゃないかと思われます。
私的にはキリルと恋人ナターシャさんと故郷で一緒に建てたダーチャでのんびりしている姿を希望します!!
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