漫画「傘寿まり子」からみる高齢化社会と老いに対する本音を語りたいと思います。
rentaで「傘寿まり子」が一巻から2巻までが無料で配信されていたので、試しに読んでみると、これでもかと高齢化社会のリアルを突き付けられました。
「老い」について友達と話したこともなければ、親と話す勇気もない・・
けどブログなら本音を言えるかもしれません。
賛否両論あるかもしれないですが、是非読んでいただけると幸いです。
傘寿まり子を読んだ老いに対する考え
同居孤独死はあり得るかもしれない
まり子の作家仲間である女性が「同居孤独死」をしたのはショックでしたね。でも4世代一緒に住んでいると自分の生活で精いっぱいになり、隠居中のおばあちゃんのことを忘れてしまうのは仕方がないのかもしれません・・子育てと家事、仕事で忙しすぎると同居のおばあちゃんのことまで手が回らないのかもしれないです・・
それとも家族のこと・自分のことを忘れている痴呆症のおばあちゃんと接するのはあまりにも辛いのかもしれない。なんとも答えは出にくいですし、同居孤独死は実社会でも起こっている例ですので、今後は他人ごととはいえないかもしれないです。
長生きは幸せじゃないかもしれない
一昔前は長生きすることは幸せなことだと言われていましたが、今ではあまり聞かれないと思いました。
認知症になって、病気になって、自分自身が何者かわからない状態で長生きするのは本当に幸せなのか・・本人にしかわからないですが私は何とも言えないです。
実を言うと学生時代、学生時代、実習で認知症専門の施設へ出向いたことがありますが、施設の実態を見て「年を重ねることは本当に幸せなのか?」と自問自答を繰り返しました。正直、老いが怖いと思いました。
認知症は自分がなりたくてなっている症状ではないので、決して本人が責められることはないですが、介護する側としてはまいってしまいますよね。
あれだけしっかりしていた親が赤ちゃんのようにお世話をしないといけないのは精神的にもしんどいです。
育児だとある程度区切りがありますし、自分のかわいい子供なので頑張ってお世話ができますが、介護はいつまで続くかわからない、下手したら自分の人生を介護で失ってしまうかもしれない・・それだけは避けたい。
まり子のセリフで「長生きしてごめんなさい」というセリフは、今後私もつぶやいてしまうかもしれない。
可愛い子供達が将来私の介護を巡ってもめるようなことだけはさけたいので、筋力と財力だけはしっかりとせねばなりません!!
まり子を読んでいると長生きして幸せなことってあるのかな?おばあちゃん長生きしてねという意味って何だろう・・きっと健康で長生きしてねという意味なのかもしれない・・
今後、超高齢化社会にさしかかってくるので、目を背けることなく自分の親や舅姑の今後について考えないといけないです。
私の本音としては、できればプロの手を全面的に借りたいです
。正直、舅姑とは色々な問題が私をくるませてきたこともあったので、そのことを振り返ると自宅で介護という選択はできないです(冷たい人と言われるかもしれないですが)
誰もが負担のない、人生を犠牲にすることのない方法を取りたいですね。
高齢者の住居問題
漫画では、80歳を過ぎた高齢者に課せる物件がないので一時期まり子はネットカフェ難民になっていました。
セリフにもありましたが「若者の二人暮らしは子供ができたなど人は増えるけど、高齢者の二人暮らしはどちらかが死ぬから人は減る。だから部屋は貸せない」(セリフちょっと違ったらすみませんが、こんなニュアンスです)
上記のセリフの通り、高齢者の賃貸物件探しは難航極めます。
実は、実父も高齢者になってから物件探しで大変な思いをしまして、ようやく見つかったのが家賃4万円の4畳一間のアパートでした。
昔から高齢者はなぜアパート暮らしが多いのかなと思っていましたが、借りさせてもらえない事情があるということです。
そして、現役世代暮らしていた一戸建てを処分して売却金で、暮らしやすいマンションを購入したり、老人ホームの入居費用に充てたりと終の棲家を得るわけです。
実家の売却問題なども子供世代としては一緒に考えていかないといけない問題です。
特に田舎にあるポツンと一戸建てならば、売却は困難を極めますので、その道の不動産のプロなどにお願いしてスムーズに処分ができたらなぁと考えています。
賛否両論はありますが「老い」に対する考えは色々です。今は脳内で避ける傾向にありますが、今後は親族同士で揉めてでも解決していかないといけないです。